マツダデミオXD レビュー
日本で、世界で大人気となっているマツダのデミオXD(クリーンディーゼル)についてレビューしていこうと思います。
一昔前(とはいっても20年以上前)であれば、1500ccや1800ccのディーゼルエンジンなんて珍しくもなく、ガリガリとした騒音や黒煙を撒き散らしながら街を走っていました。
しかしご存知の通り、東京都を含む関東地方で一斉にディーゼル車の排気ガス規制を開始すると、低排気量のディーゼルエンジンは対応が難しく、あっという間に姿を消してしまいました。
このデミオは1500ccのディーゼルターボエンジンを搭載していますが、現状国内で販売するディーゼルエンジン車の中では最も低排気量のクルマとなります。
出だしのトルクについては、停止状態からの加速では多少もたつきを感じるものの
ディーゼルエンジン特有の力強いトルクによって、一度転がってしまえばあとはグイグイと速度が出てきます
馬力は105PSと1500ccのエンジンとしては普通レベルですが、トルクは25.5kg.mと
ガソリン車で言えば2500cc並みにあるため、このボディサイズで言えば充分すぎるくらいでしょう。
よっぽど峠やサーキットを攻める人や、エンジンをぶん回す人でなければこの車のパワーに関して文句が出ることは無いと思います。
というかバトルやタイムアタックをする人でなければ、峠でも十分楽しめます。
騒音についてですが、現在発売されている一般的な国産車のガソリン4気筒に比べたら
やはりカリカリとした騒音が耳に届きます。
しかしながら、その音は決して不快というわけではなく、よくチューニングされた音で
私なんかはむしろエンジン音が聞こえないと不安になってしまうため、ちょうど良いくらいじゃ無いかなと思います。
ハンドリングについては若干のロールがあり、後輪も自由度が高くテールハッピーなところもありますが、ボディ剛性が高いため、ロールの出方は自然ですし、しっとりとした好感触のハンドリングです。
ドイツ車的なところもあり、フランス車的なところもあり、日本らしい絶妙なところをついたハンドリングだと思います。
最近私のところに車の購入を相談しに来る人はかなりの確率で「デミオってどうなの?」と聞いてきます。
やはりデザインが秀逸で燃費もいいというのは車にあまり詳しく無い人に取っても大きなプレゼンスになりますし、予備知識なく乗っても後悔することがあまりない車のように感じます。
日本では軽油が余っているため、ハイブリッドよりもディーゼルの方が
本当の環境保護になると思います。
ただ一つ、ほとんど唯一の欠点といえるのが後席スペースの小ささで、これは日産のノートや価格ももう一段安いトヨタのパッソにも大きく水を空けられているどころか、軽自動車にすら負けていると感じさせるものもあります。
ただ、室内スペースばかりに気を配り、走りやデザインがおろそかになっている車よりは、デミオのような割り切った(とは言っても4人乗車ならばそこまで苦痛では無いが)設計の車の方が、結局のところロングドライブでも疲れないし、長く飽きずに所有できて、満足度が高いのでは無いのかなと思います。
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