ニッサン・NV200バネット 試乗レビュー











まずデザインが良い!フロントデザインは凝っていて存在感があるし、後ろから見ても、ヨーロッパのオシャレ商用車みたい。
内装はやはり少しださい、特にハンドル。しかし座席はライトエースよりも圧倒的に質が良い。フカフカしているし、ある程度ホールド感もある。助手席の足元スペースが狭目なのは惜しい。
後ろの席にすべてヘッドレストがあるのは、商用車としては驚き。足元スペースも十分にあり、ある程度長距離、後部座席に座っているのも大丈夫そう。
普通に走行している時の視界はいい。サイドウィンドウは下に向かって伸びていく構造はデザイン的にも好感が持てるし、下側の視界も良く保てており、右左折する時にみきりがいい。しかし、駐車の際や、狭いところを走る時などは、全長や全幅の実際の数字よりも、どこか大きく感じてしまう。タクシーとしても使われている車なので、これはちょっと運転手がかわいそうかなと感じた。
エンジンは中低速域でフラット、高回転域でパンチはないが、扱いやすい。
商用車としては比較的エンジン音は静か。運転席のすぐ下にエンジンがあったライトエースと比べると、上質感は全く違う。振動もあまり響いてこない。
加速感も、決していいとは言えないが、鈍足だったライトエースや背の高い軽自動車と比べるとかなりいいレベル。日本の道路ならこれで十分か。ライトエースとの排気量差はたった100ccだが、それ以上の違いを感じる。
トランスミッションは繋がりはスムース。しかし山道などでは安易にローに入ってしまうなど、マナーは良くない。ドライバーの意思が反映されづらい。文句があるならMT買えば良いという話だが、そろそろ商用車も6速くらいに多段化して良いのでは無いかと感じる。
ハンドリングは初期の応答性が鈍く、ヨタっと曲がり出す印象。しかし、一度曲がり出すとリアが方向転換をサポートし、弱オーバー気味に作用する。FFなのでオーバー気味でも不安感は無いし、商用車としてはとても扱いやすいレベルのハンドリングと言える。
ハンドルセンターはやっぱり甘いが、耐久性等々を考えれば仕方ないところ。
スタビリティは、このクラスにしては高いと言ってもいい。タイアが細い割にはしっかり前に進んでいく。ここも、ライトエースと全然違う。マーチよりも良いと感じてしまう。
流石に商用なので、細かい突き上げを拾ってくる感覚はあるものの、やはりあたりはライトエース、キャラバンよりも優しいと言える。助手席にいる感覚ではハイエースに近い。商用車としては良い乗り心地を確保しているものの、時々、前後に揺れる場合があり、こうなった時は胃の中の物がこみ上げてきそうになる。
雨の時に発進しようとすると空転気味になってしまう。FFなので、トラクションはある程度悪いのは仕方ないかと思うが、荷物を積んだ時どうなるのかが心配。タイアが細いというのも理由の一つだろう。

個人的には、商用車のベストバイだと思う。ライトエースと比べても、見た目、ハンドリング、スタビリティ、加速感全て優っている。東京だと、NV200が商用車として幅を利かせている理由はよくわかる。ただし、東北地方ではあまり見かけず、4WDの設定が無いことは正直痛いところか。また、車の特性的に、ディーゼルがあればもっと良いのにと思うところ。


今回燃費:12.6km/L 走行距離480km  給油量38L

詳しい解説はこちらをご覧ください!↓
https://www.youtube.com/watch?v=0U8u6EYaqmo&t=149s

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